11万人の街に11万人収容のスタジアム!? 大学スポーツの凄まじい人気ぶりを紹介

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今、ミシガンのバスケが熱い!出身校への熱い声援

   2013年、長い眠りから目覚めたのがミシガン大学男子バスケットボールチーム。全米各地区のレギュラーシーズンの成績優秀チームが出場権を得るNCAAトーナメント(春のセンバツに近いイメージでしょうか)で、25年ぶりに決勝に進出するという快挙を果たしました。このときは街が興奮の渦に包まれ、スポーツバーは試合開始の4時間前には満員御礼という状況でした。おかげで試合が始まるころにはみんな泥酔!準決勝勝利後にはスポーツバーにテレビの撮影スタッフが来訪。私も酔っ払った勢いで英語インタビューに答え、FOX Newsで全米デビューしてしまいました。現在はトーナメント前のレギュラーシーズン真っ盛り。シーズン序盤こそ苦戦しましたが、ここに来て全米ランキング(毎週変動)トップ10内のチームを3試合連続で破って我々もトップ10入りを果たしました。

   なお、ミシガン大学のスポーツ観戦時の掛け声は「Go Blue!」。世界中で、ミシガン大学の卒業生だと分かった瞬間この合言葉で意気投合することは間違いありません。言うなれば、早稲田大学Tシャツを着た人を見つけて一緒に「都の西北」を歌い始めるくらいの勢いでしょうか。

   ミシガン大学に限らず、アメリカ人のスポーツに関する母校愛・郷土愛は半端ないと感じます。ごく少数の大都市に人口も経済も集中している日本より街が散在しているおかげで「おらが街」の意識が強い。なので、早慶戦のような「宿命のライバルの戦い」が色んなところで毎週起きていて、それが在校生のみならず全米に散らばった各校の卒業生を巻き込んで全土の話題になっている、そんなイメージを抱きました。

   大学のブランドグッズもスポーツ人気に大きな役割を果たしていると感じます。ミシガン大学のカラーはMaize(黄色)&Blue(青色)。日本で大学ファッションを着るのは気恥ずかしいですが、こちらではミシガン大学ファッションに身を包んだ在校生・卒業生でスタジアムが一杯になります。小さい街なのに、大学グッズの専門店が5つ以上もあり、みんな自宅に「ミシガングッズ・コレクション」ができています。というわけで、熱いスポーツの盛り上がりを肌で感じたい方は、ぜひミシガン大学を訪れることをお勧めします!(室健)

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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