都知事選「若者の右傾化」警戒論をわらう

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既存左派は、自分達の政策をゼロベースで見直すくらいのことは…


   こんな左翼陣営のていたらくをみれば、別にネトウヨでなくたって保守に投票したくなるのが人情だろうし、そのうちの1割くらいが田母神陣営に流れたって別に不思議でもなんでもない。一応言っておくと、田母神さんの歴史認識はおかしいし、取り巻きにいっちゃってる人が多いのも間違いないが、それ以外の政策は(少なくとも宇都宮、細川候補よりは)まともである。正直言って、変な取り巻きの応援演説を一切排除していたら、もうちょっと票が取れたんじゃないかとさえ筆者は考えている。


   というわけで、若者や社会が右傾化したのではなく、左翼が形骸化したというのが正しいだろう。既存左派には、他人の右傾化を心配する暇があったら、自分達の政策をゼロベースで見直すくらいのことはしろと言いたい。


   今から20年後、日本中に新たな原発がじゃんじゃん新設されていたり、戦前のような軍国主義が復活していたりするなんてことはありえないが、今のままなら既存の左派政党の絶滅は十分ありえるというのが筆者の意見だ。(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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