臨床心理士 尾崎健一の視点
過去の事実確認より、これからどうするかを話し合う
有給休暇や介護休業など、認められている休みを取得することは問題ないはずです。問題になるとすれば、「突然の休み」ではないでしょうか。「突然の休み」は、当日の仕事の段取り変更や、それをフォローする周りの人への負担が高いものです。
これまでの「事実がどうであったか」より、今後「どうしていくか」の方が重要です。まずは、現状起きている「突然の休み」が仕事に影響している問題を話し合いましょう。そして、母親の容態などやむを得ない事情は理解するけれども、今後は出来るだけ「計画的な休み」の取り方を合意することから始めてはいかがでしょうか。
その上で、どうしても「突然の休み」が改善しないようであれば、業績評価に反映させるなどのプロセスに移行します。
そもそも全く別の理由で突然休んでいたとしても、それを言い出せない事情は何なのか、に目を向けてお互いに理解を深める職場にしたいものです。