本当の「グローバル人材」と、「グローバル人材もどき」の違い

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ブリッジ人材とは

   たとえば、ブリッジSEという言葉があります。日本の顧客が発注主で、開発がインドだったりする場合に、その間をとりもって、日本のやり方と、インドのやり方のあいだでうまく調整してプロマネするような人のことをいいます。

   現地のひとをうまくハンドリングできることが求められる一方、日本本社の空気をよんでうまくやらないといけない。

   こういう人材のことは、一般的にブリッジ人材と呼びます。異なるやり方をブリッジ(翻訳)して調整する人のことです。

   中国進出、インドネシア進出、主に、「進出」や「外注」するときに必要となる人材です。

   日本で、グローバル人材が足りない足りないとさけばれているのは、このブリッジ型の人材のことをいっています。それはそうです。現地に精通して、日本の空気も読める特殊な人材がたくさんいるわけがないのです。

   一方で、日本の本社の方ではグローバルな人材は不要で、日本人の新卒採用された男子が長期的に特有の文化によってこれを勤めます。そこには、他国の人材や多様性が入り込む隙間はほとんどありません。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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