臨床心理士 尾崎健一の視点
他の研修も用意し、選択可能にする方法も
社是や社訓を毎日唱和する会社もたくさんあります。般若心経を「弊社での望ましい心構え」という社長のメッセージと捉えれば、必須で学ぶべき社訓と理解することもできるでしょう。
一方、本人が何らかの宗教の敬虔な信者であれば、宗教上の考え方を尊重しなければなりません。日本では、国際的に見ると宗教に関するこだわりが薄いため、信者に対する配慮が欠ける傾向にあります。今後の世情の変化を鑑みると、この辺りが問題になることが出てくる可能性があります。
現行の読経・写経の研修を良いとする社員もいることから、それを維持しつつ、他の複数の研修から選択できる形にする方法も考えられます。