横軸に「外向き」「内向き」を取り、縦軸に「柔軟さ」「堅実さ」
図にあるのがミシガン大学のMBAで開発されたリーダーシップの分析モデルの基本です。横軸に「外向き」「内向き」を取り、縦軸に「柔軟さ」「堅実さ」を取る。そして、左回りに「人間関係を重視するLeadership(黄色)」「組織をコントロールするLeadership(赤色)」「目標にフォーカスするLeadership(青色)」「創造力で主導するLeadership(緑色)」というリーダーシップの類型が提示されています。
組織論の授業にとどまらず、前回紹介したような実践的なプロジェクトの中でも「自分はどのようなリーダーシップスキルを持っているのか」「どのようなリーダーシップスキルを伸ばしていくべきか」ということを自己分析する機会が与えられるのですが、重要なことは、必ずしもチームリーダーであることだけがリーダーシップ発揮の機会ではないということです。例えば緑色の特長を持ったメンバーがアイデアでチームに貢献する、黄色の特長を持ったメンバーが人間関係を取りもってチームに貢献する。こうした例も立派なリーダーシップなのです。明らかに4類型のどれかに秀でた経営者は容易に想像がつきますが、成功する組織には得てして経営者を支えるそのほかの類型のスキルを持った役員や社員が存在するという分析もあります。
MBAに来た当初、私は自分のことを「バリバリの緑色」だと思っていましたが、チームやクラブでの自分のポジションを考えてみると、「黄色」や「赤色」の特性もあったのか!と驚きました。あなたも自己分析、他者分析してみてはいかがでしょうか?