「エリート症候群」上司がもたらす閉塞感 リーダーシップ類型分析で分かるコト

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横軸に「外向き」「内向き」を取り、縦軸に「柔軟さ」「堅実さ」

   図にあるのがミシガン大学のMBAで開発されたリーダーシップの分析モデルの基本です。横軸に「外向き」「内向き」を取り、縦軸に「柔軟さ」「堅実さ」を取る。そして、左回りに「人間関係を重視するLeadership(黄色)」「組織をコントロールするLeadership(赤色)」「目標にフォーカスするLeadership(青色)」「創造力で主導するLeadership(緑色)」というリーダーシップの類型が提示されています。

   組織論の授業にとどまらず、前回紹介したような実践的なプロジェクトの中でも「自分はどのようなリーダーシップスキルを持っているのか」「どのようなリーダーシップスキルを伸ばしていくべきか」ということを自己分析する機会が与えられるのですが、重要なことは、必ずしもチームリーダーであることだけがリーダーシップ発揮の機会ではないということです。例えば緑色の特長を持ったメンバーがアイデアでチームに貢献する、黄色の特長を持ったメンバーが人間関係を取りもってチームに貢献する。こうした例も立派なリーダーシップなのです。明らかに4類型のどれかに秀でた経営者は容易に想像がつきますが、成功する組織には得てして経営者を支えるそのほかの類型のスキルを持った役員や社員が存在するという分析もあります。

   MBAに来た当初、私は自分のことを「バリバリの緑色」だと思っていましたが、チームやクラブでの自分のポジションを考えてみると、「黄色」や「赤色」の特性もあったのか!と驚きました。あなたも自己分析、他者分析してみてはいかがでしょうか?

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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