日本の閉じた社会を、グローバルに拡大していく
日本人だけで戦う、日本型の企業。これが理想的と考える人もいるかもしれませんが、そういった企業が米国式の企業と対等に戦えるかどうかは、わかりません。
かと言って、では、日本企業であることを放棄し、社内を英語化して、外国人を登用して武田のようにやっていくとすると、はたしてそれは日本式経営なのでしょうか?日本企業が、日本式をすてて米国式グローバル企業になっただけ、ともいえます。
このジレンマは今後もついてまわるでしょう。
果たして、日本の企業は、日本人による日本式の日本型経営で、グローバルに勝つことができるのでしょうか?
日本型グローバル経営というのがあるとしたら、閉じた組織をグローバルに拡大するという方式がひとつの回答かもしれません。
つまり、米国型が多様なものをマネジメントして世界で強みを発揮するとしたら、日本型グローバリズムは他国民を日本型に改造する。
つまり、タイやインドネシア、ミャンマーのひとに日本語を教育し、団体行動やあうんの呼吸を教えて、日本の文化、行動様式を叩き込むのです。そして、日本式に染まった彼らの中から、将来の幹部人材も登用していく。
日本の閉じた社会を、グローバルに拡大していくという、グローバリズム。
こういうのもありえるかもしれない。
そんなことを漠然と考えていました。
みなさんは、日本の特徴を失わない、日本ならではのグローバリズムというのはあり得るとおもいますか?活発なご意見を頂戴いただければ幸いです。(大石哲之)