MBA?そんなスカした奴に現場の何が分かる! こんな批判に応える「実践教育」とは(上)

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最初はカオス!「お腹が空いて仕事ができない!」というメキシコ人も

   私のプロジェクトは、某大手宅配ピザチェーンの「混雑都市におけるデリバリーシステム改善プロジェクト」でした。詳細は書けませんが、渋滞が起きやすい都市部でドライバーに「何分で」と強制することなく「仕組み」として配達時間を短縮できないか、というお題でした。

   私のチームはアメリカ人、メキシコ人、ギリシャ人、ウクライナ人、ベルギーとレバノンの両国籍、そして私という大変多様性に富んだチームでした。しかも職歴も弁護士、コンサル、メーカー営業、金融、ITエンジニア、広告まで多士済々。今後のグローバルビジネスではこうしたシチュエーションが増えると考え、ぜひこの多様性を活かして良い結果を出したい、と私の期待は膨らんでいました。

   しかし!7週間のうち最初の2週間は本当にカオス。「お腹が空いて仕事ができない!」というメキシコ人もいれば、「君のさっきのミーティングでの意見をクライアントは気に入っていないと思う」というニヒルなウクライナ人もいれば、ギリシャ人はお隣さんとお互いのアイデアについて口論してヒートアップ…。いったい私のチームはどうなってしまうのか!?明日の「実践教育(下)」へ続きます。(室健)

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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