最初はカオス!「お腹が空いて仕事ができない!」というメキシコ人も
私のプロジェクトは、某大手宅配ピザチェーンの「混雑都市におけるデリバリーシステム改善プロジェクト」でした。詳細は書けませんが、渋滞が起きやすい都市部でドライバーに「何分で」と強制することなく「仕組み」として配達時間を短縮できないか、というお題でした。
私のチームはアメリカ人、メキシコ人、ギリシャ人、ウクライナ人、ベルギーとレバノンの両国籍、そして私という大変多様性に富んだチームでした。しかも職歴も弁護士、コンサル、メーカー営業、金融、ITエンジニア、広告まで多士済々。今後のグローバルビジネスではこうしたシチュエーションが増えると考え、ぜひこの多様性を活かして良い結果を出したい、と私の期待は膨らんでいました。
しかし!7週間のうち最初の2週間は本当にカオス。「お腹が空いて仕事ができない!」というメキシコ人もいれば、「君のさっきのミーティングでの意見をクライアントは気に入っていないと思う」というニヒルなウクライナ人もいれば、ギリシャ人はお隣さんとお互いのアイデアについて口論してヒートアップ…。いったい私のチームはどうなってしまうのか!?明日の「実践教育(下)」へ続きます。(室健)