金額はすべてメニューに書かれている「明朗会計」
とはいえ、ウイスキーボトルバーの場合、ホテルのバーや銀座のクラブほど敷居が高いわけではない。「DEN HIBIYA」のボトルキープは9000円からだが、次回から5000円の「セット料金」で自分のボトルを好きなように飲める。料金はメニューにすべて明記されており、お会計で不安になることもない。
「お店を出るときに『はい、ちょうどね』とお釣りなしで手渡してくださるお客様もいらっしゃいます。金額はすべてオープンなので、飲みながら計算されていたのでしょうね(笑)」
お客の中には、同期や先輩・後輩と思われる30代から40代の若手ビジネスマンが2人で訪れることもある。Aさんは、お客同士で話し込んでいるときは距離を置き、話が途切れたときには世間話に加わるなど、きめ細かいサービスに気を配っている。
「そういえば、30代と60代の男性の親子のお客様がいらっしゃることがあります。男同士の話をしている親子って、素敵ですよね」
メニューはお店によって多少異なるが、ウイスキーボトルバーの場合、軽食の提供がある店舗が多い。2軒目で小腹が空いたときでも、軽食とともにウイスキーを楽しむことができる。
このお店のフードメニューは、『天の橋立てオイルサーディン』、ジェノベーゼ・ピッツァのほか、ソーセージ盛り合わせも人気で、ウイスキーに合った食事を楽しむことができる。
また「DEN HIBIYA」では、炭酸入りナチュラルミネラルウォーター「ペリエ」で割ったハイボールスタイルも、口当たりが柔らかくなると人気だ。ワイングラスのような大ぶりのグラスに注ぎ、最後に「響」をスプレーで香りづけする楽しみ方もある。お客から勧められて、女性スタッフも一緒にごちそうになることもあるそうだ。