「TOEIC900点ないと門前払い」 そんな時代が来る前にチャンスを活かす

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

「実際はTOEICは満点でないと難しいです」

   お隣韓国の事情もお話しします。日本のメーカーがボロ負けしている相手が、サムスンやLGですから、彼らとの比較も意味があるでしょう。

   さて、かれらの英語の基準はいくつだと思いますか?

   700点?800点?・・・・

   いえ、彼らの基準は、最低で、900点です。

   しかも、これ、海外駐在の条件ではないのです。なんとこれ、新卒の門前払いの基準。900以上ないと、書類でNG食らうのです。

   実際に、以前サムスンで働いていた方にインタビューしたことがあります。

「韓国では、(サムスンやLGなどの)大企業に入ろうと思ったら、(門前払いの点数は900点ですが)、実際はTOEICは満点でないと難しいです」

と普通に言っていたので衝撃を受けたことがあります。

「たまにTOEICが930点くらいのひとがいますが、恥ずかしくてそれでは人に言えません。しかもTOEIC満点でも、会話が流暢でないひともいるので、企業は最近は必ず英語の面接をしたりしてテストします」

   正直この話をきいたときは、私もちょっと落ち込みました。

   さて、この記事は、韓国は凄い、日本がダメだ、ということを煽ることが目的ではありません。むしろ、この日本の現状は、若い人にとって大チャンスだということを言いたいのです。

   韓国ではすでにTOEIC満点でないと競争のスタートにすら立てないという状態です。それに比べて日本の企業で、TOEICが900もあったら、チャンスにあふれていると思いませんか?

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
姉妹サイト