大規模デモのバンコクへ…でも意外と静か 「外国怖い」に陥らない発想法とは

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ニュースの場所からどれくらい離れたところにいるかを考える

   外国で何か事件や災害が起こると、その国が凄く怖いところのような気がしてしまいます。もちろん、事件の現場は凄く大変なことが多いのですが、それはその国のごく狭い範囲であることがほとんどです。

   東北の震災のあと、アメリカ在住のアメリカ人が九州に住んでいる日本人に対して「お前、大丈夫か?生きてるか?」と連絡をしてきたら「おおげさだなー」と思うように、外国に住んでいる人は、国の中の距離感というのは掴めないものです。同じ国=ヤバイと思って心配する前に、一度Google Mapをみて国の中の距離をみることで、冷静な判断を取ることができるようになります。

   もっというと「日本」と「外国」という考え方をして、「外国」で事件が起こる度に「外国怖い」と思わないようにした方がいいと思います。

   日本は200近くある国の一つにすぎません。「外国」で災害や事件が起こる確率は単純計算で、日本で起こる確率の数十~数百倍あります。なのに「外国」で災害が起こる度に「外国は怖いねー。日本にいるのが一番」などと言ってしまうのは、完全にミスリードです。

   みなさんが、ニュースなどで「外国」の災害や事件などをみたら、日本で同規模の災害が起こったときのことを想像してみてください。そして、現地に友達などがいたら、その友達がニュースの場所からどれくらい離れたところにいるかを考え、心配したり連絡したりするといいと思います。同時に、現地の被害の大きさを想像して、可能であれば何かを支援したりするといいと思います。

   「外国」を「日本」と同じ縮尺で考えることができるようになると、ニュースの見え方が変わってきますので、おすすめです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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