自分は意識していないが、他人から認められている点を知る
多くの人は、自分も他人も知っている自分である「開かれた窓(open self)」から自己分析を始める。だが、それだけでは就活がうまくいかなくなることも多い。すると、自分は知っているが他人は知らない「隠された窓(hidden self)」に着目しがちになる。
「ただ、この窓は自分自身が弱点・欠点だと思っている部分が多く含まれているので、分析を進めると、自分の悪い面ばかり目立ってしまう。結果、『私なんか就職できない』とマイナス思考に陥ってしまいがちになるのです」
どんな人でも弱点や欠点はある。ましてや、未成熟な就活生であればなおさらだ。しかし、「自分はダメ人間だ」と思ってしまうと、選考に挑む自信もなくなってしまう。不採用が続けば、ますます自信がなくなる「負のスパイラル」に陥ってしまう。
では、どうすればいいのか。岡崎氏は、自分は知らないが他人は知っている「気づかない窓(blind self)」に着目することを勧める。
「自分では大したことがないと思っていても、他人から認められている点を知るということです。自分では気づいていなかった新たな一面が見え、前向きな形で就活の軌道修正ができると思います」
自分だけで考えていると、どうしても煮詰まってしまうことがある。そういうときは、他人のチカラを借りて「他己分析」をしてみることだ。周囲の人は、自分のことを意外とよく見ている。
就活はほとんどの人が初体験だから、大変なことも多い。そんなときに友人と褒め合ったり、就活のぶっちゃけ話をしてアドバイスをしてもらったりすると、いままでに気付かなかった解決方法が見つかることもあるだろう。