注意書きで「原則、教授や職員への依頼は控えましょう」
常見氏はJ-CASTニュースの取材に対し、「(OpenESに)どう対応するか悩んでいる大学があります。大学教職員の団体などは、抗議を検討しているとも聞いています」と話す。
実はリクナビでは、紹介文を依頼するにあたって「大学推薦や教授推薦とは異なるため、原則、教授や職員(キャリアセンター・就職課)への依頼は控えましょう」とわざわざ注意書きを付けている。常見氏はブログで「普段からの学生のことを最も知っている(はず)なのは、指導教官ではないか」と疑問を呈する。執筆者を探す手間もばかにならず、学生の時間節約になるはずが、かえって負担になりかねないという。
だが、すでにOpenESは12月1日からサービスが始まっており、利用者は少なくないだろう。紹介文機能に改良の余地はないだろうか。常見氏は「システムとしてなりすましリスク、個人情報の意図せざる流出リスクを避け、一次品質を確保するとともに丁寧な説明が必要だと思います」と述べた。
一方ネット上では、何種類もエントリーシートを作ることから解放されるメリットや、紹介文をもらうことを通した自己分析の深まりに期待を寄せる声もある。