iPhone5sのSIMフリー版がでたこともあり、日本国内でもSIMフリー携帯電話が話題になってきました。世界の多くの国では普通に普及しているSIMフリー携帯。今回はこの便利さについてお話しします。
「SIM」って何?という人のために、まずはSIMカードというものについて説明します。今使われている携帯電話のほとんどの端末の中にはSIMカードが入っています。日本では入れ替えることはほぼないので、知らない人が多いのですが、例えばiPhoneでは記事写真の様に筐体右サイドの穴にピンを刺すと、このように小さなカードが出てきます。
「シンガポールからタイへ」でカードを入れ替え
このSIMカードに携帯電話に関する様々な情報が入っています。電話番号や契約形態などです。実は、このSIMカードを入れ替えることができるようになっています。
例えば、私は今(執筆時)、シンガポールからタイに向かうため飛行場にいます。今、私のiPhoneにはシンガポールの電話会社SingtelのSIMカードが入っており、シンガポール国内で通話やデータ通信が出来るようになっています。当然、飛行機に乗ってバンコクの空港に降り立つと、この携帯は圏外になります(分かりやすくするためローミングについてはここでは省略します)。
私は、一応仕事で来ているので、電話が繋がらないと困ってしまいます。そこで、今度はタイの電話会社AISのSIMカードを取り出し、SingtelのカードをAISのカードに差し替えます。そうすると、今度はタイ国内で通話ができるようになるのです。当然、携帯電話の番号もタイのものに変わります。
このSIMカードは、空港や街中にあるセブンイレブンなどで簡単に購入することが出来ます。シンガポールであれば、15ドル(1200円くらい)でSIMカードを購入して、端末に刺し、簡単な設定をするだけですぐに通話が出来るようになります。ネットワーク通信も1GBのデータ通信権を7ドル(600円くらい)で購入できます。日本より物価が高いと言われているシンガポールでこの値段は、非常にリーズナブルです。
このような街中で買えるSIMカードは基本的にプリペイド形式になっています。通話したり、データ通信権を購入したりするたびにSIMカードに入っている金額が減っていき、0になると通信出来なくなります。この金額は、セブンイレブンなどで売っているプリペイドカードやWebサイトなどから簡単にチャージすることができます。