ベネッセ教育総合研究所の「妊娠・出産についての意識調査」によると、6年前の調査と比べて、早く子どもが欲しいという既婚女性が大幅に増えたことがわかった。2013年12月4日に発表した。一方、男女とも出産・育児費用への不安を訴えた。
既婚女性で「子どもがほしい」と答えたのは56.9%で、2007年調査から大きな変化はなかった。その中で「今すぐにでも持ちたい」と回答した人は74.0%と、07年の60.8%より上昇した。
「年齢が上がると、妊娠しにくくなったりリスクが高まったりすることが広く知られ、早めに出産したいと考える人が増えた」と、研究所ではみている。
一方、既婚男性は67.3%が「子どもがほしい」と回答。そのうち71.1%が「今すぐにでも持ちたい」と答えた。
また、「子どものいる暮らしのイメージ」を複数回答で選んでもらったところ、既婚の男女と独身男性で「お金がかかる」がトップだった。出産・育児費用の助成や育休中の所得保障を求める声が少なくなかった。
なお調査は、首都圏と愛知、大阪、福岡に住む、子どものいない25~45歳の男女(未婚者を含む)約4000人を対象に、インターネットを通じて9月に調べた。