関心がなくてもいい。「ある」と思い込むことが大切

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「この人はどのような価値観で仕事に取り組んでいるのだろうか?」

「人気メニューベスト3は何ですか?ちなみに当方はチキンカレーファンです。それもトッピングでほうれん草と辛さ2倍のトッピングで…」

と自分の嗜好で聞きたいことがたくさんあることでしょう。でも、そんな自分の関心の高い範疇で取引先を選んでいたら仕事になりません。

   仮にまったく知識も関心もない【代金回収サービス】の法人を担当したとしましょう。

   本音を言えば、「代金回収なんてよくわからない」というところだと思いますが、そのとき、そのビジネスの存在価値について自分は興味があると思い込んでください。

   そして、

「この業界はどのように展開していくのでしょうか?」

などと関心を質問に変えて相手にぶつけてみましょう。そこで得た回答によって知識が増えれば、「クラウド化で、この業界のビジネスチャンスが広がるだろう」などと自分なりに業界知識が蓄えられ、関心も高まってくるはずです。

   これは会社だけでなく、担当者に対する関心も同じです。

「この人はどのような価値観で仕事に取り組んでいるのだろうか?」

と関心を持ってみましょう。

   自分が関心の高まる努力をすることで、相手も自分に関心を示してくれるもの。こうした努力を積み重ねることで取引先との関係が深まることでしょう。

   はじめは、「フリ」でも構いません。少しでも「そういえば、あの人はいつも何を考えているのかな」、「あの会社って、何してるのかな」と考えてみることからはじめてみませんか?(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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