社会保険労務士 野崎大輔の視点
人事考課調整会議を開いて評価の整合性をはかる
上司が適切な評価ができるのが望ましいですが、人が行うので評価の甘辛が生じるのは仕方がないかもしれません。考課者に対して人事考課研修を実施する会社もありますが、なかなかそれだけでは正確に評価できるようになるのは難しいというのが現実です。評価実施後に各部門長を集めて人事考課調整会議を実施し、評価のすり合わせを行うのが良いでしょう。
場合によっては部門長だけでなく、一次考課者も会議に入れた方が良いかもしれません。人事考課調整会議では、評価者同士で評価結果について報告しあい、適切に評価できているかのすり合わせを行います。評価の根拠となった具体的な行動、成果などを基に話し合います。このようなことをやっていくことが考課者訓練にもなり、評価をする際の指標にもなると思います。このような過程を経た後に部下と面談し、なぜこのような評価になったかという根拠を示せるようにしておくことが大事です。部下の改善点、今後の課題等も説明することで評価に対する不信感を軽減することができます