MBA「遊学」でゴルフ三昧? そんな淡い希望は打ち砕かれた

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続々と届く「お祈り(不合格)メール」、そして…

   各校の出願締め切りは年末年始。正月返上でエッセイを仕上げてオンラインで提出し、書類が通過したら面接です。たいてい聞かれる質問は決まっているのでほぼ丸暗記するくらいに回答を練習したのですが、ある朝突然、「もう一度英語力をチェックする」と電話がかかってきて、アメリカ人入学審査官との日常会話で「撃沈」したこともありました。

   そしてオンラインによる合格発表シーズンに。しかし、次々と「お祈りメール=不合格通知」が届き、挫折経験は数あれど乗り越えてきた私にとっては、まさにアムロの「親父にだってぶたれたことないのに!」状態。茫然自失して職場近くの国会図書館で漫画を読みふけっていましたが、最終的には2012年春、ミシガン大学、コーネル大学というトップ10スクールから合格通知を受け取ることができました。

   私が選択したミシガン大学は、アメリカ中西部に位置する州立大学で「コア・コンピタンス」「ボトム・オブ・ピラミッド」といった重要な経営コンセプトを生み出したことで有名です。MBA受験をかいつまんでご紹介してきましたが、大変だったのは入学してから。次回以降、アメリカでのエピソードを紹介していきます。(室健)

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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