「面接は私服でどうぞ」はワナ? 「ノーネクタイは非常識だ」と怒られた就活生

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ソニーは「本当にこだわりません」と念押し

   転職サイト「DODA」の「面接悩み相談室」には、面接で私服と言われたらどんな服装を選ぶとよいかとの質問が寄せられた。

   回答は「スーツではないものの、ジャケットを着用するなどきちんとした格好」とある。ジーンズや派手な服は「軽すぎる」とみられるそうだ。一方で、もし面接会場で周りが皆スーツを着ていたとしても、「私服で面接に臨むことで印象に残りやすく」なるメリットがある。ルール違反をしたわけでないのだから雰囲気にのまれず、堂々としていればよいだろう。

   企業側の目的は、「自由な社風を知ってもらうため」「応募者のセンスをチェックするため」だという。前者はマスコミなどクリエイティブな業種に、後者はアパレルやデザイン関係に多いそうだ。

   「私服面接」を徹底している企業のひとつが、ソニーだ。2014年新卒採用のウェブサイトを見ると、「『就活=スーツ』の固定観念を変えます」との文言が目に入る。面接で自由な服装を呼びかけると「罠だ」と見られる時代だと前置きして、

「どんな服装で参加していただいても大丈夫です」

   と強調する。スーツ姿もいれば、1年前の就活生の中にはハーフパンツで通した人もいたと説明する。

   「そうは言ってもなぁ…」と心配な向きはいるだろう。ソニーは「本当にこだわりません。大切なのは中身」と念を押す。ここまで明快に打ち出してくれれば、全社的な「統一見解」と受け止めて差し支えなさそうだ。

   一方、あえて「私服OK」としか伝えない企業は、就活生がどんな反応をするかを見ている場合もある。私服と言われてスーツを選んだ、言われた通りに普段の格好を選んだ、いずれの場合でも面接官を納得させられるような説明ができた方がよさそうだ。

面接は私服でどうぞ。何着て行きますか?
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