10月末までは「クールビズ」で、11月から上下のスーツに――そんな季節の変わり目とあってか、「仕事と服装」に関する話題がツイッターなどに登場している。
スーツをビシッと着こんだ男性の姿は何となく好きだ、といった女性の声から、「服装よりも仕事の中身だ。地味でいい」「いや、仕事は身だしなみから。おしゃれに気を使うべき」といった具合だ。
「地味なスーツとダサいスーツは違うんだよね」の声も
「仕事ができて地味なスーツを着ている人が格好いい」。日経ビジネス・オンライン(2013年11月7日配信)は、こんな見出しでファッションディレクター、干場義雅氏のインタビューを掲載した。干場氏は、着ている人の内面が際立つ、インターナショナルスタンダードなビジネススーツを推奨。要するに男は外側より中身で勝負。仕事ができて、ルールを重んじた「ごく当たり前のネイビーかグレー」のスーツをきちんと着ることが大切だ、と指摘している。
ツイッターには、この記事の感想として「この考えはとっても好きだ」といった反応が寄せられていた。「地味なスーツとダサいスーツは違うんだよね」という「悩み」も見受けられた。
一方で、日本人の「地味な」スーツ姿に対しては、超コンサバで画一的だと揶揄する声もある。外国人ビジネスパーソンに日本でのビジネスマナーなどを紹介する英語サイトの1つ、Bows'N Tiesの記事(2012年5月)によれば、「欧米ほかの国々と違い、白シャツに地味なネクタイ、ダークスーツ着用が日本のビジネスの場では不可欠だ」と、日本に出張する外国人に注意を喚起している。「日本ではデザイン性の強いスーツはジャパニーズマフィアと間違えられる」とも。マフィアに間違えられるのは問題だが、日本の男性のスーツ姿、もう少し遊び心があっても良いような気もする。何より大切なのは「仕事ができて」の部分かもしれないが。(NF)