フィリピン・セブから「台風被害」報告 復興支援のため日本人ができるコト

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渡航を自粛しないで欲しい

   もうひとつが、セブなどに観光や留学の予定がある人は、渡航を自粛しないで欲しいということです。今回大きな被害を受けたレイテ島の人たちの中に、セブ島などに出稼ぎに来ている人はたくさんいます。彼らは、セブで仕事をしてお金を稼ぎ、地元に仕送りしています。今現在は、義援金などによって対応がなされていますが、数か月後、数年後まで義援金を頼りにすることはできません。自分たちで稼ぎ、自分たちで復興していく必要がでてきます。その時に力になるのが、こうやって大都市に出てきてお金を稼ぐことができる人々です。彼らが持続的にお金を稼ぎ、仕送りすることで、長期的な復興がなされます。今、多くの人が自粛することで、彼らの雇用が不安定になってしまうと、レイテ島の将来に大きな負の影響をもたらす可能性があるのです。

   そして、根本的な解決策は彼らが豊かになり、台風がきても大丈夫な家に住めるようになることです。そのためには、多くの人がいい家に住めるだけの給料をもらえるようになることが大切です。観光や英語学校留学でお金を落とすことが、間接的に彼らのキャリアアップを支援し、その向こうに復興があるわけです。

   セブ島の被害状況について、より詳しく知りたい方は、筆者のブログの記事をご覧頂けたらと思います。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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