生活の補てんのために使う
調査に寄せられた「ボーナスについてのエピソード」も興味深い。「子供たち4人で焼き肉を食べに行くのが恒例」「少しの金額ですが親に、『好きなものを買ってね』と、渡したところ喜ばれました」という心温まる話がある一方で、「ボーナスをもらったことがない」「いつもギリギリの生活をしてるので補てんの為です」「数年前に半額カットされて以来、いつまでも元に戻りません」と、切実な意見も見られる。
ツイッター上の投稿も分かれた。「冬のボーナス5年ぶり増」のニュースを「信じたい」「うそだ」と素直に受け止められないツイートがある。「これを買いたい」と楽しみにしている人はいるのだが、「冬のボーナス出ないっぽい」「出るか怪しいぞ」「下がるらしい」との嘆きも聞こえてくる。支給時期を迎える前から、悲喜こもごもの書き込みが並んだ。
全国ニュースで「ボーナス支給なし」を伝えられた企業もある。関西電力は、管内にある原子力発電所すべてが停止して運転再開の見通しが立たず、経営悪化が避けられないため今冬の全従業員へのボーナス支給を見送ることで労使の交渉が妥結したと伝えられた。九州電力も、創業以来初の「ゼロ」の可能性が高いという。
ボーナスなしが確定となれば、そろそろ街を彩り始めたクリスマスのイルミネーションも寂しく見えてくるかもしれない。