九州電力が2013年冬のボーナスの支給を見送る見通しになった。今夏も支給を見送っており、ボーナスの支給が年間でゼロになれば創業以来初めてとなる。
原子力発電所の再稼働の時期が不透明で、財務状況の悪化が深刻なため、すでに九州電力労働組合(組合員数約9800人)も、会社側に今冬の賞与要求を見送る方針を伝えていた。労使交渉で近く妥結する見通し。12年度は組合員平均で年間約160万6000円の一時金を支給していた。
ただ、全額カットとなると、住宅ローンの返済を抱える社員などへの影響は大きいため、九電は社員の生活支援策として、退職金からの一律前払い(今夏は賃金1か月分)も協議している。