フィリピン英語留学で若者が得た「宝物」 語学上達以外にもあるこんなメリット

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努力で伸ばせる点は思いのほか大きい

   何か苦労して成功したときには、自信がつきます。困難だと、自分には出来ないと思ったことに対し、立ち向かい、あがき、乗り越えるという体験。一度これを体験すると、その後、また別の困難が襲ってきたときにチャレンジする勇気と、乗り越える粘り強さを得ることができるのです。そして、何よりも、やり遂げたことに対する自信。自分を信じる力は、その人の佇まいを変えます。

   入学直後はどこか頼りなさげだった彼も、今ではフィリピン人と普通に話をし、楽しそうに生活しています。卒業スピーチを英語で話す彼は、堂々とした姿でした。

   「努力しない自分と決別できた」という自信は、きっと彼の今後の人生に大きな影響を与えます。例えば、就職活動をするにしても、「何を思ってフィリピンに行き、いかにして自分を律し、どれほどの努力をし、その結果こうなった」ということを堂々と説明することができれば、企業の担当者は「英語力は充分とは言えないが、彼は英語を使うプロジェクトに入れれば、自分で学習しキャッチアップするだろう」と考えてくれるはずです。

   前回、努力で到達できる点は限界があるというお話をしました。しかし、同時に努力で伸ばせる点は思いのほか大きいのも事実です。少なくとも、英語力なんかは現実的なレベルの努力で、実践的なレベルまで伸ばすことができます。そして、その努力と成果によって得られた自信があれば、日本でもアジアでも仕事は見つけられます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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