「改善に期待したい」と肯定的な意見
ブラック企業に対する風当たりは強いが、東北大学に対しても例外ではなかった。ノミネート段階だった2013年7月4日付のJ-CASTニュースの記事には、厳しいコメントが寄せられた。「名立たる企業に混じって国立大学が上位入賞なんて快挙だよねぇ(笑)」と皮肉るコメントに加え、「組織が腐ってるんだろ」との指摘もある。信ぴょう性は定かでないが、大学は企業以上にブラックという意見もあった。
これに対して今回、副学長が学生新聞の取材に答えたことで、その対応を評価する声がツイッターに複数書きこまれた。
「潔いし前向きな良い回答だと思う。これからの改善に期待したいし、他の企業にも見習ってほしいね」
「あえて謙虚に受け止めて、改善していく姿勢を示した東北大学は偉い」
といった具合だ。もっとも、「ブラック評価に対しての根本的な対応提示にも言及してほしかった」と注文をつけた人もいる。
ブラック認定されると、「ウチの会社がブラックであるはずがない」と声高に主張する企業が少なくない。もちろん誤認されたのなら、反論するのは当然だ。ただ、校内で発生した事故を正面から受け止めて、自ら改善の意志を見せた東北大の「潔さ」を認めた人が、インターネット上では少なくなかった。