臨床心理士・尾崎健一の視点
退社時間を厳守したうえで「早出残業」のメリットはある
早出によって生産性があがるという見方もある一方で、セキュリティ上、上司の具体的な指示なく無人のオフィスで時間を過ごすのは許されないというご時勢になりつつあります。仕事以外のことをするならオフィスに早出することは止めてもらい、ワークライフバランスの観点からも、仕事が終わったら早く退社するという原則にすべきです。無断の早出残業は、目に見えにくい過労を生むことにもなります。
ただし、就業時間内にどうしても仕事が終わらない業務量があることが明らかな場合には、事前に上司の承認を得た上で、始業前に「早出残業」をするメリットもあると思います。深夜残業は生活のリズムを崩し、就寝直前まで活動することで睡眠の質を下げることになります。退社時間を守ることで、ダラダラ残業を防ぐ効果もあるでしょう。