高金利にウハウハ?それとも「弱点」気になる? 「カンボジアでUSドル預金」やってみた

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非居住者の場合は税金がかかる

   実際に預けてみると、弱点もいくつかあります。

   金利は6.2%ですが、非居住者の場合は税金がかかりますので、実際は約5.3%になります。また、海外→プノンペン商業銀行に送金することはできるのですが、プノンペン商業銀行→海外に送金は2013年現在できないそうで、お金を引き出すのにはカンボジアに来る必要があります。預金のためだけにカンボジアに来るのはコストパフォーマンスが悪いかもしれません。(※2013/10/28 追記::プノンペン商業銀行からの海外送金ですが、オンラインバンクなどを使って海外から送金をすることはできませんが、窓口から海外送金を行う事は問題なく行えます)

   また、預金保護制度などもありませんので、銀行が潰れたら、はいそれまでよ、です。

   とはいえ、1万ドル(約100万円)預けると、金利で年に約5.3万円が増えます。

   このままの金利で複利計算していくと、14年後には倍になります。上記の弱点と、この金額を見比べて、メリットがある!と思った人は、是非チャレンジしてみてください。詳しくは、筆者のブログ「もりぞお海外研究所」でも紹介しています。

   しかし、こうやって高金利で外貨を取り込もうとしている現地の銀行があり、さらにそこに出資している日本企業があるというのは実に面白いです。

   カンボジアにはこの銀行以外にも日本企業が出資している銀行や、ジャパンデスクを置いている銀行があります。また、カンボジア以上の高金利がつく国もありますので、興味のある方は是非調べてみてください。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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