「同じ悩みを抱える者」の客観的な意見に納得
2012年度はリクルートのほか、21のNPO団体や40の大学にもプログラムを提供し、4000人以上が参加している。リクルートで実施しているプログラム参加者のうちの約7割が既卒者で、その約半数が3か月以内の就活で内定を勝ち取っている。1週間に満たないプログラムとして成果は上々と言えそうだ。
参加者からは「自分の考えを言ってもいいんだと自信がついた」「落ちてばかりで就職活動が本当に辛かったが、皆の意見をもらえて自分に足りないことが分かったし元気が出た」といった声が聞かれる。
成功者からの「上から目線」のアドバイスは苦痛だが、同じ悩みを抱える者同士であれば客観的な意見に納得し、自分の行動を改善できる。そうして手応えをつかめれば「自信がつく」「希望がわく」というのもうなずける。
総務省によると15~34歳で労働、家事、通学のいずれもしていない「若年無業者」は約60万人いる。現状から何とか抜け出したいのにうまく行かず悩んでいる人は、こうした無料サービスの利用から解決のきっかけをつかめるかもしれない。