半沢直樹にみる、海外就職がおいしい理由

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

自分は「次の場所」で何をすべきか考える

   出向でも転職でも、それをピンチと取るかチャンスと取るかはその人次第です。

   後にトヨタの社長になる奥田碩氏は、若い頃に歯に衣着せぬ発言で上司とぶつかり、マニラに「島流し」にあったのは有名な話です。さらに、現地の取引先から困難な延滞金を取り立てる任務を命じられましたが、彼はその任務を全うしました。

   幸運なことに、当時の社長の娘婿がマニラにいたこともあって関係を強化でき、「マニラでこんなやつがくすぶっているのか。本社の人事は何をしているんだ」と言わしめたといいます。

   奥田氏の場合は左遷でしたが、それを会社から命じられてイヤイヤ従うのではなく、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と自分から飛び込むことも考えられます。

   曖昧な知識で危機感だけを募らせて暗くなるよりも、キチンと調べてメリット・デメリットを知り、自分は次の場所で何をすべきかを考え、前向きにキャリアデザインできるようなマインドを持っていると、人生は楽しくなります。

   私個人は「倍返し」は怨念の連鎖しか生まないので、あまり好きではありません。それよりも、与えられた状況でベストを尽くし、終わったら振り返らずに次のステップに進んでいくような人生を送っていきたいと思います。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
姉妹サイト