現地採用をバカにする駐在員なんか「倍返し」してやれ!

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「しょせん現地採用」という会社は踏み台にしてやれ

   たとえば、現地法人の重要な役職は駐在員がやると決まっており、どんなに現地採用が結果を残しても上位のポストは掴めず、給料も伸びない会社があります。役割やスキルが変わらないどころか駐在員の方が何も分かっていない場合など、同じ日本人であるだけに鬱憤がたまるかもしれません。

   ただ、全ての会社がこのような会社ではありません。駐在員という制度はあまりにもコストがかかりすぎて、継続が難しいと考えている会社はたくさんあります。そのような会社は現地人や現地採用のスタッフを積極的に高いポストにつけ、ゆくゆくは駐在員をなくしたいと考えています。実際、駐在員ゼロの日系大手企業も何社も知っています。

   もし、現地採用として長年働き、結果も出したのに上にあがれない場合は、このような会社に転職すればいいと思います。スキルは会社の中で出世するためだけに身につけるものではありません。自分が活かせる職場に転職するためにつけるものでもあるのです。

「現地採用なんて、しょせんは使い捨てだよ」

なんていう人もいますが、そんな人がいる会社は踏み台にして、こちらが使い捨てて「倍返し」してやればいいんじゃないでしょうか?

   これは海外で現地採用をする場合だけではなく、日本国内で働く場合も一緒です。「会社が○○してくれない」なんて文句を言っても何も始まりません。会社がそれをせざるをえなくなるような発言力を付けたり、それをしてくれる会社に転職できるスキルを身につけることが、サラリーマンが生き延びるのに一番大切なことです。

   職業選択の自由があることは素晴らしいことです。その自由を有効活用できるよう、自分の価値を高めましょう!(森山たつを)

※7月に刊行した「セカ就!」の外伝を電子書籍で出版しました。本巻は、この駐在員と現地採用について掘り下げた話です。10月1日まで特別価格99円を設定しました。
森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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