課題は「休みやすく」「再就職しやすい」環境づくりか
両論を踏まえての落ち着き先は、「やっぱりお互い様だと思う」「ゆずりあう心がなければ、ムリ」というところか。休暇を取る側は、
「大変な迷惑を掛けたことは百も承知です。復帰後は育児をしながら必死で働きその後昇進し業績に貢献しているつもりです」
と自分のケースを説明。一方、周囲の立場からは「権利の主張だけでは駄目。周囲の理解が得られるよう工夫と努力も必要だと思います」とアドバイスする。
曽野さんが主張する「子育てが終わってから再就職」には理解を示す人が少なくなかった。現状では、一度退職して時間が経過すると新たに就職先を探すのは難しい。だからこそ「再就職がし易い環境になればこの問題は片付くと思う」という意見は傾聴に値する。
労働人口は将来に向けて減っていき、少子化も深刻だ。男女ともに労働力であり続けるしかない。かつ未来をになう子どもを増やすのも重要だ。そのためには古い制度、現状を打破する方策が必要だという結論に行きつくのは当然かもしれない。