フィリピンの「お好み焼き」が美味しくなっていた! 危うし日本人の「特等席」

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マニラの「ユニクロ」では初の現地人店長誕生

   フィリピンやタイでは、かなり昔から日本料理屋がたくさんあり、そこでサバイブしてきた店はやはりそれなりの実力があります。そして、長年の技能継承により、現地人の日本食職人としてのレベルも高いのです。

   現地人のレベル向上は、日本食レストランに限ったことではありません。ユニクロはフィリピンで現在6店舗を展開していますが、その6店目の店長に、初めてフィリピン人が選ばれました。

   彼女は、日系企業の商社に勤務経験のある28歳。マカティというマニラ中心街の店舗を任されているのですから、それなりの技量を認められてのことでしょう。

   このように、現地の人のレベルは上がってきているのです。駐在員や現地採用の日本人のほとんどは、現地人より遙かに多くの給料をもらっています。しかし一部の優秀な現地人は、「日系企業の仕事」という日本人の特等席でもいい勝負ができる所まで、能力を上げてきています。

   これからは「日本人だから」と優遇される仕事は減っていくと思われますので、我々はそれぞれの持ち場で専門性を磨き、「自分しかできないこと」を増やしていく必要があります。

   とはいえ、フィリピンのショッピングモールを歩いていると、大半の店員はスマホを見たり、ボーッとしたりしながら楽しそうに仕事をしているので、全ての仕事が外国人に奪われるのにはまだまだ時間はかかると思います。(森山たつを)

*早くも一時帰国する森山さんが、2013年9月21日(土)に新宿でセミナーを行います。元アップルのシニアマネージャー松井博さんと異次元のコラボです。
「松井博、森山たつを講演会 グローバルマッチョ、海外就職研究家への道」
http://peatix.com/event/19161
森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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