タイミングのよい「便乗広告」のうまさに脱帽
ささやかな個人的な夢をつぶやく人もいる。「結婚」「就職」に関する希望が多いが、それだけ叶えにくい願望になっているということだろうか。
「しあわせな結婚をしていたい」
「せめて彼女か妻がいてほしい(超意識低い」
「誰かが隣で笑っていてほしいぞ」
「たぶん就職してるだろうね。独立して会社を設立する準備でもしていたらいいな。それと婚約者もいるとなおいい」
「聖火ランナーになってトーチを持って走りたい。よし、明日から走るか!」とつぶやいた人は、練習用のランニングシューズを買いに行くとき、思わずナイキのシューズを選んでしまうのではないか。
ところで、このサイトには日の丸を連想させる赤い半円が描かれているものの、どこにも「東京五輪決定」とは書かれていないどころか、「オリンピック」の文字もない。なのに多くの人が、タイミングのよさから五輪をイメージしている。
ナイキはこの手の「便乗広告」のうまさには定評がある。ロンドン五輪の際にも「一業種一スポンサー」の枠をアディダスに奪われたものの、地下鉄の構内をナイキのポスターで埋め尽くし、ナイキを公式スポンサーだと思い込ませる作戦に出た。
「まだなにも決まってはいない。」というのは、今度こそナイキが公式スポンサーとなろうという決意の表れ、なのかもしれない。