「ストーンズファン」まくしたてた割につまらない話
「趣味が音楽」という人は多いだろうが、ありきたりでは面接官の目にはとまらない。逆に、例えば「徹底してメタル好き」と突きぬけていれば、ネットショップ総研の募集条件に合致するように自分の「武器」になるだろう。
「元人事課長」を名乗る人物はブログで、趣味から読み取れることは「どれだけ没頭しているか」だと指摘している。「大切なのは、心から好きな趣味や特技があり、そのことを相手に丁寧に伝える能力」というわけだ。
当たり前のように聞こえるが、音楽でも特定のジャンルやミュージシャンについては誰よりも詳しいと言えるほどのレベルに達するのは、なかなか難しいかもしれない。
会社ウォッチ編集部には、学生時代に就活で、あるテレビ局の面接を受けた記者がいる。「音楽好き」をアピールすると面接官から好きなミュージシャンを問われて、「これ幸い」とばかりに自分がいかにローリングストーンズのファンかをドヤ顔でまくしたてたという。
面接官の反応は悪くなかった気がしたが、次回面接の電話がかかってくることはなかったと記者はうなだれた。要するに、本人が思っていたほど話の内容に面白みがなく、薄っぺらだったのだろう。
何事も徹底していれば強みになるが、生半可な知識ではかえって痛い目にあう、という好例ではないだろうか。