翌週号には賛同する女性の意見も掲載
長文の寄稿文は、同性の女性になかなか厳しい。これには識者の間で議論を呼んだ模様だ。翌週の週刊現代でも、評論家の金美齢さんや西舘好子さんのように「甘ったれるな論」に賛同を示す人、逆に「あきれ果てました」という社会学者の上野千鶴子さんら反対派の言い分が掲載された。
ツイッターでは、週刊現代の取材にも反対意見を述べていた産婦人科の宋美玄さんが「噴飯ものの『オッサン脳』論文(?)」と反発。写真家の蜷川実花さんも「いくらなんでも酷すぎる」と不快感を表している。
ツイッターでも、曽野さんへの反対派が優勢のようだ。「働く女性に対するヘイトスピーチ」「あり得ない発言。ますます産む人がいなくなる」「上司な立場のおっさん達が読んでたら、女性社員はますます何も言えなくなるね」。なかには「オンラインでやってたら炎上してただろう」と皮肉る人も。
弁護士で国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」の事務局長を務める伊藤和子さんは9月3日、ヤフーニュースの「個人コーナー」に寄稿。曽野さんの産休制度に関する主張について、「産休制度は労働基準法65条に明記された労働者保護の根幹。労働者保護のイロハのイ」としたうえで、この「最低限の労働者の権利」を攻撃する人がいるとは思わなかったと驚き、憤慨する。