「うつ病のサイン」のひとつになる場合も
質問者への反応はさまざま。「正直私から見たら何甘えてるの?としか思えない」「死ぬ気でその甘えた根性を叩きなおして、寝坊を完全になおして」と突き放す声もある一方で、睡眠障害などの病気ではないか、と心配する人もいる。ひとり暮らしのときは遅刻がひどかったが、結婚を機に起きられるようになったとの例もあった。
英国の男性と同じように、友人の結婚式や実母の手術の当日といった大きな出来事でも時間に間に合わないという相談もあった。本人は「ADHDではないか」と考えていると深刻な悩みだ。
病気が原因であれば、適切な処置が必要なのは言うまでもない。厚生労働省「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」には、うつ病のサインのひとつに「遅刻・欠勤:遅刻や早退が増えた」という項目が載っている。
今まで真面目な仕事ぶりだったのに、急にこのような変化を見せだしたとしたら、非難したりむやみに「がんばって時間通りに来い」と励ましたりするのは禁物というわけだ。
一方、職場の様子は元気そのもの、同僚とのおしゃべりの声も高らかな社員が毎朝遅刻してくるのであれば、話は別だ。いつもの「癖」が出て、重要な取引先とのアポに致命的な大遅刻をやらかさないとも限らない。素知らぬ顔して始業30分遅れで出社してきた朝には、一度キツーいお灸をすえた方が本人にも、また会社のためにもなるのではないか。