「抜け毛の秋」を切り抜けろ! 夏の終わりに専門医が教える「3つのポイント」

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汗で汚れたからといってゴシゴシ洗うのは禁物

   2つ目は、夏のダメージを回復するために食事にも気を使いたい。とくに心がけたいのが亜鉛を中心としたミネラルの積極的な摂取だという。

「亜鉛が十分に足りていると髪は太くなり、伸びるスピードも速くなります。逆に不足すると、毛髪のもとになるケラチンというタンパク質の合成がうまくいかず、髪の生成を妨げてしまうのです。お酒を飲む人は体内でアルコールを分解するためにも亜鉛が使われるので、気を遣ってほしいですね」(脇坂院長)

   亜鉛はカキやレバーなどに多く含まれるが、吸収効率があまりよくない栄養素といわれているので、サプリメントなどを上手に利用するのもよい。

   3つ目は、シャンプーの仕方だ。汗で汚れたからと、ゴシゴシ洗うのは禁物。頭皮が傷つくと、髪にも影響があるという。脇坂院長は「男性はつい力強く洗いがちですが、指先ではなく指腹の部分を使い、毛穴の汚れを溶かし出すイメージでやさしく洗うとよい」という。上から押さえるように洗うと力が強く入ってしまうため、下から髪の根元を持ち上げるように洗うとよいそうだ。

   季節性の理由で抜けた髪は、大部分がまた生えてくるものの、もしも「抜けた髪が生える速度が遅くなった」「最近、髪の毛が細くなってきた」と感じるようなら、進行する薄毛である可能性もある。

「髪の毛が薄くなりはじめてからも、早いうちであれば治療によって改善の見込みがあります。しかし、進行しはじめてから10年以上経っていると、期待するほどの改善が難しいケースもみられます」(脇坂院長)

   思い当たるフシがある人は、専門医の受診を視野に入れつつ、しっかりと頭髪のケアをしたいものだ。

小林一広(こばやし・かずひろ)
医療法人社団 城西クリニック院長 NPO法人 F.M.L.理事
1962年生まれ。北里大学医学部卒業後、同大学病院にてメンタルヘルスケアを中心とする医療に従事。
身体疾患と精神面との関わりについて皮膚科、形成外科、薬学博士等の各専門家と一緒に研究を重ね、城西クリニック(東京:新宿)を開院。現在では、「髪の悩みの駆け込み寺」として月間5,900名が来院している。
また、精神科医として心身両面からの頭髪治療に力を注ぎ、国内では唯一、「頭髪」と「心」をケアする『リエゾン治療』を頭髪医療に導入し、「ミタメ」と「ココロ」両方からアプローチする独自の治療を展開。「髪の先」から「心の中」までケアをしている。
城西クリニック

脇坂長興(わきさか・ながおき)
医療法人 脇坂クリニック大阪院長 医学博士 日本形成外科学会専門医。NPO法人 F.M.L.理事
1962年生まれ。聖マリアンナ大学形成外科学講師を経て、2000年10月、関西で唯一の頭髪治療を専門とした脇坂ナカツクリニック(現 脇坂クリニック大阪 「大阪:梅田」)を開院。月に3,700名以上が来院し、その多くは20代~40代。新規相談者も毎月200名に上る。薄毛治療のパイオニアとして、西日本最大の臨床数・改善事例を誇る。治療法にこだわることなく、患者様が笑顔になれる治療を提供することが形成外科医の使命であると考え、日々患者に接している。
脇坂クリニック大阪
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