「女性役員30%」 日本企業は達成できるのか

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残る懸念は「仕事と家庭の両立が困難になる」

   女性が管理職になりたがらないのには事情がある。女性の場合、昇進を望まない理由として挙げられたのは「仕事と家庭の両立が困難になる」が一般社員クラスで40.0%、係長・主任クラスでは42.5%にのぼる。

   男性がいずれも20%以下なのに比べて、倍以上だ。「イクメン」が増えてきたとはいえ、男性の育休率が低いことを考えると「昇進しすぎると、仕事も家事も育児も自分の肩に重くのしかかってくる」懸念が払しょくできない限り、昇進に二の足を踏んでも不思議ではない。

   「周りに同性の管理職がいない」という理由も、男性と大きく異なる点だ。「女性上司」というモデルがなく、自らが開拓者となるには並々ならぬエネルギーが必要となる。

   やはり「仕事と家庭の両立」という課題をクリアするためのブレイクスルーがないと、「女性役員30%」という数値目標が単なるアドバルーンで終わってしまう恐れはある。

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