LINEの「接待禁止」宣言 役員や社員の「勘違い」防止の意図も

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「弊社は禁止しておりません」と声明を出す会社も

   しかし、MR認定センターが2012年8月に公表した調査によると、接待の「自主規制強化」を評価する回答は、MRでは46.9%に上ったものの、大手医療施設の医師は25.1%、中小施設の医師も24.2%とMRの約半分だった。接待が減ってうまみがなくなったと不満を抱える医師も多そうだ。

   一方、接待の必要性については、「ときどき必要」「必要」と答えたMRが76.1%に及び、医師を大きく上回った。普段は聞きにくい情報収集ができるなど接待ならではの効果もあり、なかなか全面禁止とまではいかないかもしれない。

   LINEとは逆に、「皆様からの接待及びお品物の受取、また季節の品物の贈答等を禁止しておりません」とわざわざ打ち出す会社も出た。インターネットの情報サービスを手掛けるサムライズム社だ。無論、LINEのパロディである。

   わざわざこうした「声明」を出したのは、「まだまだ駆け出しで、模索状態の弊社と取引ができるよう尽力していただいた方々」などに対して「ちょっとしたゼリーや野菜ジュースなど」で感謝の意を表すこともあるためだ。

   LINEのような圧倒的な勢いを持つ会社以外では、気持ちを形にしたいと思うこともあるだろう。ただしサムライズムでは、贈り物をもって自社のサービスを選ぶ評価基準にしてもらう必要はない、と念を押している。

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