店舗に関する損害保険に加入しておくことも
店舗に関する損害保険に加入しておくことも考えられるが、まずは会社側でマニュアル整備や入職時研修などをおこなうことが大前提だ。何もやってなければ、事故責任は会社が負うことになってしまう。
また、いざという時の対応スピードと内容に、企業の姿勢は現れるし、それによって顧客の印象も大きく変わるものだ。事後対応のスタンスとしては、次のような点が基本になる。
1.事実をフルオープンにすること
情報の出し惜しみは新たな疑惑を生み、後で発覚したときに騒ぎが大きくなる
2.謝罪すべきところは謝罪すること
責任逃れをすれば、イメージダウンは避けられない
3.会社の落ち度でない点は毅然とすること
ペコペコ謝っていると、つけこまれてしまう側面もある
4.今後の対応について明確に説明すること
「じゃあこれからどうするんだ」という疑問を封じる答えを準備する
この点、最初に起きたローソンの対処は素早く徹底していた。「当該店の他の従業員への再教育」を実施した上で、当該店との「FC契約解除」「当該店舗休業」に進み、別のFCオーナーと再契約という流れだ。その後、「同社全社員及び全国加盟店に対して指導」を再度徹底しており、この対応は納得感をもって受け入れられている。
まあ、これだけ騒ぎになったのだから、まさかマネをする人はいないだろう…と思っていたら何人もの「模倣犯」を生んでしまったのだから、油断は禁物だ。(新田龍)