臨床心理士・尾崎健一の視点
モチベーション低下がサービスの品質に影響を与える
SNSの会社アカウントを共有する方法もありますが、お客さんの使い勝手はおそらく悪くなるので、個人アカウントの利用禁止はお店にとって得策と思えません。スタッフのモチベーションの低下も招きそうですが、美容室のような接客サービス業は、スタッフのサービスがそのまま店の価値や満足度につながります。いずれ独立するとしても、在籍中は働きやすい環境を整え、お客さんとの良好な関係を維持してもらい、
お客の利用頻度を高めてもらった方が店のためになるでしょう。
独立したスタッフに顧客を持っていかれるリスクは、以前からあったはずです。オーナーとして考えるべきことは、スタッフの独立後も顧客を引き抜かれないために自店舗の魅力を向上させることではないでしょうか。個人アカウントとは別に、新規顧客開拓や既存顧客の安定のために公式アカウントを設け、店として運用してみることも考えられます。