「最高」より「最低」を考えよう 30代ビジネスマンのメンタルケアの秘訣

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現実を受け入れる「心の調整力」が必要になる

   小林院長は、うつ症状に悩む人の思考パターンには大きく3つの傾向があるという。

   1つめは仕事とプライベートで「ON・OFFを切り替えがきちんと出来ないられないこと」、2つめは最初から最後まで全力で取り組もうとしてしまい「アクセルとブレーキを上手に使いこなせないこと」。3つめは複数の重要事項の「優先順位を状況に応じて的確につけられないこと」だ。

   なかでも「優先順位をつけられないこと」は、30代男性のメンタルヘルスにおいて憂慮すべき問題だ。仕事も家庭も上司との付き合いも、とすべてを完璧にやろうとすれば、当然どれかがおろそかになり、ストレスがたまる。

   うつになる人の中には、今何が一番大切か、その順位をつけられず、キャパシティを超えたものを自分に要求してしまうケースが多いという。さらに衰えを自覚する年齢だからこそ、「思考の仕方にも注意が必要」だと小林院長は語る。

「大切なのは現実をどう捉えるか。自分の最高の状態、理想の状態をイメージするのではなく、最低をイメージするようにしてみる。それにより最悪の状況を回避するために何をすべきか、冷静に考えることができます。エイジングへの考え方も同様で、20代の頃のイメージを保ち続けるのではなく、今の年齢でのベストな在り方を探すべきです」

   考え方はすぐには変えられないが、日頃から意識的に行うことで少しずつ変化させることができる。誰にでも衰えはやってくる。そのことを身にしみて感じる年代だからこそ、現実を受け入れる「心の調整力」が必要だ。それこそが責任が増える30代サラリーマンのメンタルケアに欠かせないことだろう。

小林一広(こばやし・かずひろ)
医療法人社団 城西クリニック院長 NPO法人 F.M.L.理事
1962年生まれ。北里大学医学部卒業後、同大学病院にてメンタルヘルスケアを中心とする医療に従事。
身体疾患と精神面との関わりについて皮膚科、形成外科、薬学博士等の各専門家と一緒に研究を重ね、城西クリニック(東京:新宿)を開院。現在では、「髪の悩みの駆け込み寺」として月間5,900名が来院している。
また、精神科医として心身両面からの頭髪治療に力を注ぎ、国内では唯一、「頭髪」と「心」をケアする『リエゾン治療』を頭髪医療に導入し、「ミタメ」と「ココロ」両方からアプローチする独自の治療を展開。「髪の先」から「心の中」までケアをしている。
城西クリニック

脇坂長興(わきさか・ながおき)
医療法人 脇坂クリニック大阪院長 医学博士 日本形成外科学会専門医。NPO法人 F.M.L.理事
1962年生まれ。聖マリアンナ大学形成外科学講師を経て、2000年10月、関西で唯一の頭髪治療を専門とした脇坂ナカツクリニック(現 脇坂クリニック大阪 「大阪:梅田」)を開院。月に3,700名以上が来院し、その多くは20代~40代。新規相談者も毎月200名に上る。薄毛治療のパイオニアとして、西日本最大の臨床数・改善事例を誇る。治療法にこだわることなく、患者様が笑顔になれる治療を提供することが形成外科医の使命であると考え、日々患者に接している。
脇坂クリニック大阪
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