田舎の事件特有の怖さ
筆者が小学生のころに、近所で包丁持って暴れた人がいて、街からパトカーもやってきたのだが、本人が山に逃げ込んでしばらく逃亡していたことがあった。ああいう所に住んでいる人は当然山歩きのプロだが、警官はそういうわけでもないので、いっぺん逃げ込まれるとなかなか捕まえられない。
この状況は他の住民からするとたまったもんではなくて、街灯もない、家には老人しかいない中、周囲360度の山のどこにそいつがいるかわからないという恐ろしい状況が続くわけだ(しかも張り込み中の覆面パトカーは、見知らぬ車に見知らぬオジサンが乗ったまま空き地にポツンと停まっているので小学生が見ても一目で「あ、おまわりさんだ」とバレる)。
というわけで、うちの実家までは山岳地帯を徒歩で半日くらいかかるからまあ大丈夫だろうけど、筆者としては、一日も早い解決を願うばかりだ。(城繁幸)