フリーランスの下で社員が働いてもいいのでは
私はオープンな組織であるかを判断する究極の材料として、この「出戻り」ができる会社かどうかというのを見るといいと思います。
出戻りできる企業は、ウチとソトをあまり区別しません。そして、ソトの人とも積極的に協業したりしています。
伝統的な日本企業では、すべて自社内でやるのが基本。外部に委託する場合も、「委託」や「下請け」という関係性をもって、ソトの企業に依頼をします。協業とはいっていても、明確に依頼側(ウチ)と依頼(ソト)される側という関係性があります。
一方で、外資系コンサルティング会社では、社外のプロフェッショナルを契約で呼んで、その人をチームメンバーに入れてプロジェクトを進めることもあります。
外部のフリーランスの契約で参加したコンサルタントがプロジェクトのマネージャーになり、その下に自社の社員があてがわれたりすることもあります。ソトとウチが混在しているのです。
このように組織をソトにオープンにするというのが、これからの時代の組織のあり方であり、そのような組織の間で自由に働くというのが、これからの時代の働き方のひとつのコンセプトなのだと思います。(大石哲之)