「セカ就」するのって、どんな人? 「海外リア充」の若者の場合

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ギャップを消化し行動指針を変えられるのが社会人

   一方的にモノをくれる人には天使のような笑顔で振る舞う人たちも、めんどうなことを押しつける人たちに対しては、拒否したり誤魔化したり、逆ギレしたりしてくるものです。そんな豹変した態度に「こんなはずじゃなかった」と思う人は多いのです。

   ただ、これは、どんな道を通っても一度は体験することです。

   「お金を払って何かをしてもらっていた人」が「お金を貰って何かをする人」に変わるとき、様々なギャップが生まれます。そのギャップを自分の中で消化し、行動指針を変えることが社会人になるということです。

   これは、実は日本で就職するときも、世界で就職するときも変わりません。大切なのは、最初のギャップに驚いてすぐに路線変更をするのではなく、冷静になって自分は何をすべきか、どうすれば同僚やお客様に喜ばれるのかを考えて調整することです。

   元々チャレンジ精神が旺盛で行動力がある人なら、そのような段階を経れば、すぐに新しい環境にも慣れ、自分のすべきことが見えてくると思います。こういう人にこそ、是非広い世界で働いて欲しいと思います。(森山たつを)

※7/17発売の新刊「セカ就! 世界で働くという選択肢」(朝日出版社刊)では、世界で働く人たちの実態をリアルな小説としてまとめました。第一章は学生時代に海外経験をした若者が、帰国してブラック居酒屋でボロボロになり、再び海外を目指すという話です。興味のある方はご一読いただけたらと思います。
森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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