臨床心理士・尾崎健一の視点
「文書」がペナルティなら時間外手当が必要になるかも
社長はトップの思いを伝え、社員の要望を聞き取るコミュニケーションの場を作ろうと、良かれと思って企画しているのでしょう。しかし、現場の社員たちの業務負荷が多大であることを理解していない可能性もあります。社長室には率直に「仕事が忙しいこと」と「具体的な業務内容」を書いて提出してはいかがでしょうか。その内容が正しければ、部長も承認するコメントを加筆して提出するしかありません。もし上司の期待と部下の業務の認識に違いがあるようなら、話し合う材料にするといいでしょう。
それではコミュニケーションという目的が達せられない、と考える場合には、部下に社長に伝えたかったメッセージを簡単にまとめさせ、部長から提出してあげるのもひとつの手です。なお、文書を「反省文」などペナルティの意味で課すならば、強制参加と見なされます。とすれば飲み会が業務扱いとなり、時間外手当の支払いが必要となる可能性が出てくるかもしれませんよ。