社会保険労務士・野崎大輔の視点
マネジメントの訓練として「他の人でもできること」を報告させる
忙しいのは分かりますが、こうした会社の行事は意外と大事です。お互いのことを知ることは、円滑なコミュニケーションの基礎となるからです。普段あまり話さない人とも親しくなれますし、意外な一面を見ることもできます。社長の意図もあるのでしょうし、飲み会には極力出るべきではないでしょうか。急な招集でもなければ、2~3時間くらいなのですから何とか調整して対象者全員が参加できる体制をとりたいものです。
とはいえ、彼らの仕事が忙しいということも無視できません。飲み会に参加できない部下たちには、あらかじめ「他の人でもできること」を報告させて先輩社員に仕事を振るなどの配慮も必要です。自分以外に頼める仕事を報告させることは、初期マネジメントの訓練にもなるでしょう。それでも、どうしても人員が足りないというのであれば、増員するしかありません。社長に現状を報告して状況を改善するのは、部長の仕事です。