部下が増える、仕事の責任が増すなど、30代にもなると心身ともにストレスを抱えやすくなる。その解消のために喫煙の本数が増えたり、睡眠時間を削って深酒したり。そうやって生活習慣が乱れると、薄毛の進行が加速してしまうという。
ただし専門家によると、いちど進行してしまったからといって、投げやりになってしまったり、くよくよふさぎ込んでしまうことは逆効果なのだという。「おかしいな」と思ったら、専門家に相談した上で、諦めずに生活習慣を改めてみてはどうだろう。
薄毛を司る酵素によって「薄毛の型」は決まっている
大阪で飲食業に勤めるAさん(41歳男性)は、お客さまに「ありがとうございました」とお辞儀することが苦痛になって久しい。原因は頭頂部の薄さだ。
20代の頃から髪の毛が薄くなり、30代半ばになると「みんなが自分の頭ばかり見ている」と感じるようになった。その結果、自分から積極的に相手に飛び込むことはだんだん減ってしまったと語る。
管理職に昇進して部下が出来る、重責を担う仕事を任される――。30代を襲う精神的・身体的なストレスは、自律神経のバランスを崩すことにつながりやすい。これによってホルモンや免疫の働きが鈍くなったり、栄養を運ぶ血液の循環が悪くなったりしてしまう。
さらにこれが原因で頭皮の状態を悪化させることがある。国内最大級の薄毛治療の臨床数・改善事例を誇る 脇坂クリニック大阪・脇坂長興院長(大阪 梅田)は「まだ30代なら生活習慣を改め、自分なりのストレス解消法を見つけるだけでも、薄毛の進行をかなり遅らせることができる」と指摘する。
脇坂院長によると、男性型脱毛症は男性ホルモンのテストステロンが、「Ⅱ型5αリダクターゼ」という還元酵素と結合することで、脱毛を促すホルモンに変化し、髪の成長を妨げる。この還元酵素が含まれている毛根が「頭部のどこに分布するか」によって薄毛になる可能性は決定するのだが、その分布する場所や量は、両親からの遺伝的要素によって決まってしまうそうだ。
つまり「人がどう薄毛になるのか」は、専門家が調べればある程度は事前に予測できることなのだという。そして、究極的にはこの還元酵素の発生を抑えてしまえば、薄毛の進行を止めたり、スピードを遅くしたりすることも可能なようだ。