サラリーマン川柳の方がまだ余裕ある?
ディスコが運営する「キャリアアカデミー」のウェブサイトには、2010年以降に詠まれた就活川柳が紹介されている。大卒予定者の就職率が91.8%まで落ち込んだ年だ。
「いつまでも 決まらぬ私が 悪いのか」
「不景気か 内定無いのが 実力か」
「友人が 俺より先に 決まってく」
と川柳にも焦りや不安、苦悩があらわれている。2011年にさらに厳しくなると、
「祈られる 私は神ではありません」
「面接で 褒められたのに 祈られる」
など、いわゆる「お祈りメール」と呼ばれる不採用通知への嘆き節が増えた。
2012年はやや改善したが、「内定を 出す気ないなら 先に言え」と投げやり調。極めつけは「もうなんか どこでもいいから 内定を」と悲鳴のような胸の内まで聞こえてきた。
「サラリーマン川柳」の場合、世の働くお父さんの悲哀を感じさせながらも、どこかユーモアが感じられる。だが就活川柳は学生たちの必死さ、つらさが全面に押し出されている印象だ。川柳から「明るさ」が漂ってくるのはいつのことか。