「会社が早朝出勤を奨励、義務化しそう」
実は日本でも、早朝乗車で割引料金を適用する鉄道がある。札幌市営交通では市電を対象に、始発から朝7時までに利用した場合は、通常おとな170円の料金が150円に下がる。
首都圏では東急電鉄が「早起き応援キャンペーン」を実施。朝7時までに「Suica」か「PASMO」を使って自動改札から入場するとポイントが加算される仕組みだ。毎月10回以上繰り返せば、抽選で商品券や旅行、電化製品が当たるプレゼントもある。ただしキャンペーンへの事前登録が必要で、運賃そのものが安くなるわけではない。
東急では2009年、この取り組みを田園都市線で試験的に開始。当初は2週間限定の予定だったが、現在では年間通じて行われている。プレゼントも月ごとに品を変えるなど工夫しながら、乗客の混雑緩和を目指している。
それでもシンガポールの「早朝タダ」のインパクトには敵わない。ネット上には「時間帯によって割引やるのは面白いかも」「これぞ早起きは三文の得」と肯定的にとらえる声が上がっている。
その一方で、「日本がマネしたら出社は8時前、だけど退社は同じってなるだけだろ」「会社が早朝出勤を奨励、義務化しそう」「いわゆるブラック企業が真っ先にやるだろうな」と、勤務時間が長くなるのを恐れる向きもある。